女官たち
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スペイン語コース&料金

エンフォレックスのユニークなスペイン語+美術史を学ぶコースを受講すれば、スペイン語スキルを飛躍的に上達させながら、ラス・メニーナス(Las Meninas)- 「女官たち」 -やその他スペインの卓越した絵画の全てが学べます!エンフォレックスでは、このコースを次の都市で提供しています: バルセロナグラナダマドリードサラマンカ

このスペイン語+美術史を学ぶコースでは、コース全体をきっちり半分に分け、スペイン語学習と印象的なスペイン芸術の軌跡にそれぞれ焦点を当てて学びます。プラス、スペイン滞在中には、実際にマドリードの世界的にも名高いブラド美術館に出向き、実際に自分の目で生の「ラス・メニーナス」を堪能することが可能です。

クラスルームでお会いすることを楽しみにしながら、「ラス・メニーナス」についてさらにご紹介することにいたしましょう。

ラス・メニーナス

最も有名で、激しく論議をされてきたディエゴ・ベラスケスが手がけた幻想的で独特な家族の肖像画「ラス・メニーナス」。

1656年に描かれた17世紀王宮の王宮での並外れた実生活の一片は、今日も学生らによって研究され続けています。ラスーメニーナスの真の解釈は不可能であり、これは正にベラスケスが意図したことのようです。この絵画が意図する真の意味など答えの出ていない多くの質問は、鑑賞者各自が解釈することになります。

時代を超えた名作、ラス・メニーナスはベラスケスに完璧に取り押さえられています。なぜなら彼は決して失墜しないテーマを思いついたからです。多数の伝統的な肖像画を断ち切り、ベラスケスは王宮の裏世界を私たちに見せることを選びました。多くの人がセレブリティ雑誌に興味をそそられる現在と同様、どの時代であれ人間というものはいつでも好奇心の強い傾向にあります。17世紀であれ21世紀であれ、王宮内のプライベートを垣間見る機会を誰も逃さないことでしょう。王室の肖像画家が単調な背景に堅い不自然な形式、ニコリともしない顔を描く傾向にあった時代にとってはなおさらです。ベラスケスは伝統を捨て、当時スペイン国王フェリペ4世の王宮での真実の通りの日常を少し世間の目にさらしました。鑑賞者に特別な機会を与えることに加え、ラス・メニーナスは王族の人間化を助け、つまり彼らも他の一般家族と同様なのだということを示唆しています。

この絵画の中心に描かれているのは、当時5歳の皇女マルガリータ、そして周りには彼女の女官らと飼い犬、そして2人の小人が描かれています。ほとんどの人々の注目は皇女マルガリータに注がれるように見えるものの、再度ベラスケスは通常表に出ることのない、描く価値のある裏世界(例えば皇女の女官たち)を立証しました。この絵画が「ラス・メニーナス(女官たち)」とタイトル付されていることからしても、この見方が正しいと分かります。皇女マルガリータの左側には、筆とパレットを手に持ち、巨大なキャンバスの前に立つベラスケス自身が描かれています。彼自身をこの作品の主要部分に描くことによって、ベラスケスは芸術家としての彼の立場を主張しているのです。

しかしながら、背景はそこで止まりません。この絵画で最も興味をそそる部分は、ベラスケスが後壁に掛けられた鏡の中にかすみがかった国王と王妃を描くことを選んだことです。ベラスケスは巧妙にここの遠近感で遊び、よってこの絵の明瞭さと自明性がぼやけるのです。彼の目的とした捕まえどころがないことで、多くの疑問点を引き起こしています。

そもそも、この天井にとどくほどの巨大なキャンバスに、をベラスケスは描いているのでしょうか?

ベラスケスは絵画の立ち位置から彼の左側のシーン -つまり、皇女マルガリータと彼女の女官ら- をそのまま描いている、とある評論家は主張します。娘を見つめているだけだからスペイン国王と王妃は主役から外されたのだと。しかし、この主張が正しいとするならば、ベラスケスは幼い皇女を後ろ側を描かなければならず、かなりおかしな絵となってしまいます。

その他に、ベラスケスは目の前に立っている国王、フェリペ4世と彼の妻マリアナ・デ・アストゥリアスを描いたのであり、マルガリータは両親を観察してそこに立っているだけなのだという主張もあります。もしこの意見が正しいとするならば、ベラスケスはいくつかの理由から、真の被写体をずっと遠くへ遠ざけることを選択したことになるでしょう。まず第一に、晩年の間フェリペ4世は描かれることに特に乗り気でなかったので、鮮明に描かないようにベラスケスへ要求した可能性はあります。

その一方で、ベラスケスは、権力争いに王室の侍従という彼の社会的地位を使用したのでしょうか?この絵や単に反射の中の王族の前面に彼を位置させることによって、ベラスケス自身の重要性を示したかったのでしょうか?あるいは鑑賞者側を考慮したのでしょうか?もし、フェリペ王やマリアナ王妃が立っていたであろうポジションを占めるこの絵の前に立つ人を考慮したのならば、ベラスケスは王室を人間化し彼の絵を鑑賞する普通の人を持ち上げようと試みたのでしょうか?

これらの質問に答えはまだ出ていません。答えを出すよりもむしろ、ラス・メニーナスを称賛する一人ひとりが答えを選択してください。これは、ベラスケスが自分の作品をどのように解釈されるように意図したかということのようです。このようなことが、このベラスケスの作品を不朽の魅力的な名作にしているのです。

マドリードにある最も有名なプラド美術館でラス・メニーナスを実際に目にし、あなたなりの解釈をしてみてください。