エンフォレックスで開講しているスペイン語+美術史を学ぶコースで、バルトロメ・エステバン・ムリージョ(Bartolomé Esteban Murillo)の送った人生と作品の全てが学べます。このコースが学べるのは、次のロケーション校舎です。: バルセロナ、グラナダ、マドリード、サラマンカ。
スペイン語スキル上達のみならず、ムリージョやその他スペインを代表する芸術家の作品の全てを学び、彼の手がけた見ごたえある「よき羊飼い(El Buen Pastor)」や「無原罪のお宿り(La Inmaculada de El Escorial)」等などの名作にマドリードのプラド美術館でじかに触れるチャンスです。
スペイン校舎のスペイン語+美術史を学ぶコースでお会いできることを願いつつ、それまでの間、この魅力的な芸術家についてさらに深くご紹介していきましょう。
バルトロメ・エステバン・ムリージョ: 生涯
幼少期がほとんど知られていないスペインを代表する宗教画家のひとり、バルトロメ・エステバン・ムリージョ。彼の作品は現在も世界中の美術館で生き続けています。
ムリージョは1617年セビリアに生まれ、その後2回のマドリード短期滞在を除いて1682年その生涯を閉じるまでこの地を離れることはありませんでした。16歳から21歳の時、地元芸術家、フアン・デル・カスティージョのアシスタントとして修行を積みます。
彼の主な焦点は常に宗教的な作品であり、芸術家としてこの焦点を貫き通しました。ムリージョ独自のスタイルを確立した時には、セビリア大聖堂を含めた数多くの重要な宗教的建物のカンバスに描く仕事を委託されています。
1660年、ムリジョは彼の弟子が芸術について学べるようにAcademia de Bellas Artesを開校しました。晩年に当たるこの時期に彼は最も多くの素晴らしい作品を手がけています。
バルトロメ・エステバン・ムリージョ: 芸術スタイルと影響
ムリージョは初期修行にフランドルとイタリア両方のスタイルの基礎を学びました。初期に手がけた作品のいくつかは同年期のアロンソ・カノやズーブランをもとに描いたので、ズーランは後にムリージョ独自のスタイルを模倣と批判します。これに加え、彼は短いマドリード滞在中にベラスケスからあるいは、独自のスタイルを教えてくれたイタリアの巨匠カラヴァッジョから強い影響を受けたようです。写実主義と自然主義と共に明暗法とカラヴァッジズムの多用は、彼の作品を特徴付ける要素です。
時が経つにつれ、ムリージョは彼独自のスタイルに磨きをかけました。ほとんどの場合、色の穏やかさや、滑らかで立体的に見えるスキン・クオリティから識別することができます。そして彼は「無原罪のお宿り」の様々な解釈に重点を当て始めまると同時に、ストリート・チルドレンが生きる路上生活を描くことにの興味を持ちました。とても異なった作風の作品や厳格な肖像もいくつか手がけたムリージョですが、彼の作品として最も有名なのは、やや情緒的な宗教や道のワンシーンを描いたものです。
バルトロメ・エステバン・ムリージョ: 代表的な作品
- Anciana (1642年: プラド美術館、マドリード)
- The Young Beggar (1645-1650年: ルーブル美術館、パリ)
- 無原罪のお宿り(La Inmaculada de El Escorial 、1656-1660年: プラド美術館、マドリード)
- よき羊飼い(El Buen Pastor、1660年: プラド美術館、マドリード)
- La Inmacualda Concepción (1679年: ウォルターズ美術館、ボルチモア)
- Self Portrait (1675年: ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
- The Heavenly and Earthly Trinities (1675-82年: ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
- La Inmaculada del Soult (1678年: プラド美術館、マドリード)