エンフォレックスで開講しているスペイン語+美術史を学ぶコースを受講すれば、サルバドール・ダリ(Salvador Dalí)の送った人生と作品の全てが学べます。このコースが学べるのは、次のロケーション校舎です。: バルセロナ、グラナダ、マドリード、サラマンカ。
スペイン語スキル上達のみならず、ダリやその他スペインを代表する芸術家の作品の全てを学び、ダリの手がけた印象的な名作「Galatea de las Esferas」や「El Hombre Invisible」(国立ソフィア王妃芸術センター)、その他世界の名作へじかに触れるチャンス!
スペイン語+美術史を学ぶコースでお会いできることを願いつつ、それまでの間、この魅力的な芸術家についてさらに深くご紹介していきましょう。
サルバドール・ダリ: 生涯
反抗的、変わり者、超現実主義者、画家、作家、監督、彫刻家、デザイナー・・・これら全てはサルバドール・ダリの人生を表したほんの一握りの言葉です。多才な才能溢れ様々な顔を持ったダリは、間違いなく20世紀の超現実主義運動において最も重要な貢献者の一人です。
1904年サルバドール・ダリは、カタルーニャ地方のフィゲラスに生まれ、17歳までこの地で過ごします。激しい気性と逆方向に引き込む傾向を常に持っていたダリは、彼自身や彼の芸術表現を型にはめようとした学校と何度となくもめます。1921年、芸術の先生になるための修行としてEscuela de Bellas Artesで学ぶために、父親の同意を得てマドリードへ来ました。しかし、3年も経たないうちに、他の学生との衝突が理由で学校を退学させられてしまい、ダリのアカデミックな経歴はこれで終わりとなります。激しく、多少気まぐれな気性に関わらず、一流学校の認定の有無に関係なしにダリは芸術界での大成功を運命付けられていました。発揮された彼の独創的な才能は誰にも否定できないものでした。
1930年代に入るとダリが手がけた作品の大ブームが訪れます。向かったパリで結婚したダリは、超現実主義運動に深く打ち込みました。そして絵画や彫刻の他に、ダリは完全に超現実主義と夢のようなイデオロギーを軸として展開する映画も手がけ始めます。1930年代が終わる頃になると、運動の発起人、アンドレ・ブルトン(André Breton)を侮辱し、超現実主義運動から追放されてしまいます。
サルバドール・ダリは後1939年から1948年までアメリカで過ごし、そして彼の芸術は宗教からセクシャリティまで、より解読できるテーマを描き始めます。
サルバドール・ダリ: 芸術スタイルと影響
ダリは主に私たちが加わりはしないけれども夢見る無形で無意識の世界に刺激されました。1930年代、ダリはパリへ行き、アントレ・ブルトン率いる超現実主義運動の本格的な貢献者となります。9年後ダリは除名されたにもに関わらず超現実主義の定義は、ダリ自身や彼が人生のほとんどを使用して手がけた作品を意味しました。
.同時期に存在した超現実主義の画家、ブルトンやミロと同様に、ダリは、ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel)のような映画監督の仕事にもひらめきをえます。1928年ダリが初めて手がけたこの短い白黒映画「アンダルシアの犬(Un Chien Andalou)」は、心をかき乱す説明しがたいいくつかのシーンと歌なしの音楽を含んでいます。この映画は無意味のように見えますが、完全に悪夢のような夢のコントロール不能という点を捕えています。そして2年後、ダリは再びブニュエルと協力し「黄金時代(L'Age D'or)」を手がけました。
古い巨匠によって残されていた古典的でルネッサンススタイルの作品に魅了され、サルバドール・ダリはまた良くイタリアへ旅行しました。発起人と攻撃的な意見の相違により超現実主義者として活動を続けることを許可されなくなった後、ダリは彼独自の古典的な宗教的なシーンやより伝統的な芸術テーマを描き始めます。アメリカ時代のダリは、(やや自己中心的に)いくつかの自叙伝、「The Secret Life of Salvador Dalí' (1942)」と「Diary of a Genius' (1964)」を書き始めます。
フィゲラスのダリ美術館(The Fundación Gala-Salvador Dalí)やマドリード の国立ソフィア王妃芸術センターなど、スペインにいればダリの一連の偉大な作品を直接目にすることが可能です。
サルバドール・ダリ: 代表的な作品
- Autoretrato Cubista (1923年: 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード)
- Retrato de Luis Buñuel (1924年: 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード)
- 大自慰者(El Gran Masturbador、1929年: 国立ソフィア王妃芸術センター、
マドリード)
- アンダルシアの犬(Un Chien Andalou: 1929年、 ルイス・ブニュエルとのショートフィルム)
- El Hombre Invisible (1930年: 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード)
- 黄金時代(L'Age D'ór、1931年: ルイスブニュエルとの映画)
- La persistencia de la Memoria (1931年: ニューヨーク近代美術館)
- Lobster Telephone (1936年: テート・モダン、ロンドン)
- 秋の人肉食(Autumnal Cannibalism 、1936年: テート・モダン、ロンドン)
- 果てしない謎(Enigma sin Fin、1938年: 国立ソフィア王妃芸術センター、
マドリード)
- The Secret Life of Salvador Dalí (自叙伝 - 1942年初版)
- Galarina (1944年: ダリ美術館、フィゲラス)
- ポルト・リガトの聖母(La Madonna de Port Lligat、1950年: ミナミ美術館、東京)
- Galatea de las Esferas (1952年: ダリ美術館、フィゲラス)
- The Last Supper (1955年: ナショナル・ギャラリー、ワシントン)
- Diary of a Genius (自叙伝 - 1964年初版)