スペインのお祭りの中で最も息をのむようなお祭りが聖週間、セマナ・サンタ（semana santa）です。セマナ・サンタは、音楽、文化、劇そして宗教の伝統のユニークなディスプレイ。スペイン語をスペインで学ぶことを計画の方は、是非、このセマナ・サンタの時期はいかがでしょうか？年中開校しているエンフォレックス。セマナ・サンタのようなお祭りの時期でも安心して学ぶことができます。
セマナ・サンタを体験する1番の場所は、何といっても南スペインでしょう。エンフォレックスのグラナダ、セビリア、マルベージャ各校舎は、スペイン語学習と、この世界的に有名なお祭りの魅力探求の両方を満喫できる最高のロケーションとなります。
未だセマナ・サンタ未体験の方のために、このお祭りの歴史や伝統等など、背景となる情報をご紹介しましょう！
セマナ・サンタの時期は?
セマナ・サンタの時期は毎年変わります。スペインの有名なプロセッション（行進）を見るため、春初めのスペイン旅行計画を大まかに立て、カレンダーで時期を確認をしてから計画を最終決定してください。
セマナ・サンタはどこで?
セマナ・サンタの期間は、スペイン中のあらゆる市町村に活気が戻ります。各都市ごとに、聖週間の祝い方は様々。間違いなく全く言葉で表すことの出来ないほどの体験となる、日がさんさんと降り注ぐセビリアをあなたの主な目的地にいかがでしょうか？
セマナ・サンタの伝統
セビリアやアンダルシアでは歓喜に沸き、スペインのあらゆるところで厳粛に祝われるこの祝日は、実質的な意味において見事なプロセッション、行進が特徴となります。これらの行進の一つひとつには、通常２台の入念に飾られた台車（1台にはマリアが、そしてもう1台にはキリスト受難の1場面）を誇りとしています。必要以上に豪華に装飾されたこれらの台車は、音楽とドラムを伴ってあなたの前をゆっくりと通ります。各台車の下には、支える人間の足の列がわずかに分かります。台車を肩に担ぐ40人ほどの彼らはコスタレロス（costaleros）と呼ばれ、台車の揺れ動きをコントロールしながら運びます。実際、コスタレロスはセマナ・サンタに向けて多くの練習を積みお互いに協調するので、台車の上の像が、不気味にも音楽に合わせて歩いているようです。
また見逃すことが出来ないのが、台車と共に歩く、終わり無く続くナサレノス（nazarenos）、悔悟者の列です。悔悟者の中には、14時間に及ぶプロセッションを裸足で行う人も多く、とても印象深い心打たれる光景です。ナサレノスの尖ったフードに長いローブがクー・クラックス・クランと類似していることに驚かれましたか？ご安心を！偶然の一致であり、全く関係ありません。
特に週の後半、プロセッションを見る人たちがきれいに盛装していることに驚かないように。よく女性はめかしこみ、多くの男性は太陽が降り注ぐ中、スーツで挑みます。もちろん、全員が全員盛装しているわけではありません。しかし、基本的にプロセッションを周りに合わせて見たいのであれば、Ｔシャツはやめたほうがいいでしょう。
聖週間の歴史
あらゆる文化的お祭りと同様に、スペインの手の込んだセマナ・サンタは、何世紀もの進められてきました。この広い歴史のスタート・ポイントは、明らかにセマナ・サンタのテーマであるキリストの死ですが、現在私たちが目にするお祝いは、何世紀もの進化の結果です。
セマナ・サンタの歴史の特異点は、1521年、タリファ侯爵が聖地から戻った時のことです。旅後、彼はスペインの十字架の道行きの留を画一化し、この時点以降この聖なるイベント、セマナ・サンタはプロセッションで祝われるようになりました。そのうち、十字架の道行きの儀式は十字架と祭壇の合併により、最終的にキリスト受難の様々な場面に分かれました。これが結果的に現在の巧妙に仕上げられたプロセッションへと引き続いているのです。
セビリアに着いたらまずセマナ・サンタのルートマップを見て、公式ルート（Carrera Oficial）を確認。1604年に考案されたこの独自のルートが、現在の中心となっています。セビリアの様々な派が分裂し、彼らを組織して今ある形にまとまり始めた17世紀。この決定的な大きな歩みが、現在のプロセッションの起源となっているのです。